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サヨナラ少女

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语种:日语

唱片公司:Victor

发行时间:2005-06-29

类别:EP、单曲

サヨナラ少女专辑介绍 直木賞作家 石田衣良が「次の世代のリアルな歌をつくれる人だ」と絶賛した、日常の感傷を鋭くも等身大の言葉で綴った詞世界と、ポップスからボサノヴァ、クロスオーバージャズと自由に行き来するサウンドで注目が集まる荘野ジュリの4thシングル。
  今作は「援助交際」をテーマに、ゆれるティーンの気持ちと影を鋭くもやさしく切り取った作品。社会的問題として話題に上るテーマではあるが、荘野ジュリはより彼女たちの隣でリアルな言葉を紡ぐ。彼女たちティーンズの空気が手触りとともにしっとりと心に沁みる物語がここに。
  歌の言葉は自由なものに見える。
  だが、それは自由な振りをしているだけで、実際にはがんじがらめに縛られているのだ。扱う題材は最初から限られている。例えば小説なら殺人も汚職も事故も自由に書くことができる。ネガティブな素材からストーリーをおおきく広げることが可能なのだ。けれども、殺人の歌をあなたはきいたことがあるだろうか。
  荘野ジュリはまだ若いけれど、ひとりで歌の言葉の世界を広げようと必死に闘っている。新曲の「サヨナラ少女」をきくと、それがよくわかる。テーマは援助交際という名の売春である。
  街まで肌を売りにいく少女。賞味期限の切れた男。紙切れでくれる幸せ。値札のついたカラダ。腐っていた家族の温もり。強い表現で少女売春の現場を描きながら、すこしも言葉が曇らないのは、ただのセンセーションではなく、彼女が題材にきちんとむきあっているからなのだろう。言葉を正確に扱う技術(表現力ともいう)の確かさでは、同世代の誰よりも先にすすんでいるのではないか。
  最期のメッセージには、ほのかなシンパシーもにおう。
  「どうか心は 脱がされないで」
  Jin Nakamuraはこの歌詞にポルトガルのファドのリズムをあわせる。モダンでクールなラテン音楽のアレンジに、エッジの効いた鋭い歌詞。それに荘野ジュリの錆びた金属のようなスモーキーな歌声。ある楽曲をきいて、「これはできている」と感じることは、めったにないけれど、「サヨナラ少女」はできているのだ。
  ポップ音楽をめぐる経済環境は厳しく、音楽の自由はますます狭められているように見える。だが、そんなときこそ、新しい表現が求められているのだ。歌の可能性を広げる新しい人を、誰もが必死に待っているのである。
  荘野ジュリの挑戦に、これからもぼくは期待したいと思う。
  新しい時代は、いつも新しい声から、始まるのだから。
  (石田衣良)