無言のまま闇に突き立てた刃が叫んで
紅蓮を背負う瞳が脈を打つ
いつか運命(さだめ)と道を選んだ
全て飲み込む炎溝(えんこう)
消えそうな揺れる灯(ひかり)に目を伏せた
小さくはいた息が暖かくて
今、感じている
これが紛れもなく”存在”なんだと
天壌(てんじょう)に許された孤高の時間(とき)が砕け散る
出会いは閉ざす胸の扉叩いて
告げられぬ真実を君の涙に変えぬよう
新たな勇気を見つけたいよ
燃える空(くう)の果てに
明日もきっと何も変わらず影踏みあう人たち
命の声を聞けずに ただ歩く
いつからかそっと寄り添っていた
全て知ったような笑顔
無関係を装って背を向けた
ため息ついた君が切なくて
胸に感じている
これがもしかしたら”愛情”なんだと
天穹(てんきゅう)に放たれた孤高の君を抱き締める
小さな肩は雫のように震えて
突き刺さる現実を心の剣で突き返す
壊れぬ勇気を見つけたいよ
強い風のように