眠れぬ夜に聞こえてくるのは
夜風が口ずさむ母の子守唄
月影差して雲間に現る
ナスカの地上絵が闇を照らし出す
はばたいた鳥が 目指すのは
遥か遠く青い地平線
朝陽は今昇って
眠らないトーテムがきらめく
天を仰ぎ少年は一人 旅に出る時を知る
全能の神に護られて馬を走らせる
迷える夜は心研ぎ澄ませ
ナスカの丘の上 探す道標
瞬いた星に問いかける
丘を渡る風の声を聞く
朝陽の中誓った
もう決して後悔はしないと
父よ母よ故郷よ この地を再び踏む日まで
暫しの別れになろうとも変わることなかれ
振り向かずに少年は一人 旅立ちの意味を知る
漲る強さと優しさと愛を胸に秘め