社をくぐって 君に逢いに行こう
鳥居をすり抜け 軽く鈴を鳴らす
君が現れて 怪しく歯を見せる
僕は頷いた 君を追いかけた
森を駆け 橋を越え
ただ君が目指す場所へ
戸惑うな 振り向くな
もう二度と帰らないはずさ
ああ、ヒイ、フウ、ミイ、ヨ、
踏み出せば 僕は地獄に堕ちる
その瞳に憑かれ 一寸夢を見たんだ
きっと、ヒイ、フウ、ミイ、ヨ、
手を取れば 君も地獄に墜ちる
共に行こうか この路を
その先で おやすみ
また夜が来れば 君は笑うだろう
静寂を揺らす 哀しげな声で
空を見て 花を踏み
長い影は目指す場所へ
何も無い僕らには
この空は眩しすぎるから
さあ、ヒイ、フウ、ミイ、ヨ
忘れれば 僕は地獄に堕ちる
やがて纏う暗闇に背中を圧されながら
きっと、ヒイ、フウ、ミイ、ヨ
逆らえば 君も地獄に墜ちる
囚われてゆく瞬間に
溢れるものが光る
君は消えてしまうから
僕もいずれ消えてゆくだろう
天を駆け 土を這い
ただ僕が目指す場所へ
哀しげに 鳴っていた
誰にも届かない鈴が響くよ
ああ、ヒイ、フウ、ミイ、ヨ、
踏み出せば 僕は地獄に堕ちる
その瞳に憑かれ 一寸夢を見たんだ
きっと、ヒイ、フウ、ミイ、ヨ、
手を取れば 君も地獄に墜ちる
この安らぎ抱いたままで
永久に おやすみ