盗んだ恋が芽吹きました
あわい期待も踏みつぶしたら
明日の夜には会えますか?
「ごめんね、窓の花が枯れたの。」
三日僕らは話しました
あわい期待こそ 浮かぶ夜に
秘密の話をしませんか?
「それはまた素敵なことね。」
まだ足りない弱さでもって
いかないでよって 手を握った
僕らはまだ、春の途中
「やがて枯れて、崩れ落ちる。
それでもいい?」
それでもいい。(良い筈もない!)
哀れ、僕は消える!
思い出す傷が痛みますか?
撫でる指先も震えてます。
三日のことも忘れました?
それはそれで仕方ないことね。
その小さな胸も大きくなって
君もいつかは大人になる
僕らはまだ、恋の途中
未だ揺れるあわい想い
君の頬が、緩む様に
下らない話をするけれども
春も終わり
やがて枯れて、崩れ落ちる
今夜、泥んこの今日を放り投げてさ
また明日ね。