吉他社

メカクシティレコーズ

ロスタイムメモリー

 
 
 
▲「また今日も、君が好きだった」


→「目に焼き付いた話」。

 



数年経っても影は消えない、感情ばかりが募って行く
踞って一人描いていた...
炎天直下 坂道の上、滲んだ僕らが歩いていた
夏の温度が目に残っていた...

「構わないでよ、」
「何処かへ行ってくれ」君の手を払った 。
「行かないよ」なんて言って君は僕の手を掴んだ
「五月蠅いな」僕はちょっとの先を振り返ずに歩いた 。


「本当の心は?」





「聡明」なんかじゃ前は向けない 理由が無いから腐って行く
巻き戻ってくれれば良いのにな
何年経っても僕は死なない 希望論ばかりを唱えている
当然今日も君は居ないのにさ

「構わない、死ねよ、死ねよ。」

 って手首を握って、ただ呪って
何も出来ないでただ、のうのうと人生を貪った
「夏が夢を見せるのなら、君を連れ去る前へ」なんて
照れ隠しした日々が 空気を照らして脳裏を焦がしていく

▲18歳になった少年
 また何処かで待っていたんだ
 カゲボウシ滲む姿を思い出して
 炎天下に澄んだ校庭 笑っていた君が今日も
 「遊ぼうよ」って言ってユラユラ揺れた



「心配です」と不器用な顔 隣人なんかには解んないさ
悲しそうなフリをしないでくれ
朦朧、今日も不自然でいよう 昨日のペースを守っていよう
君の温度を忘れない様に

叶わない夢を願うのならいっそ掠れた過去を抱いて
覚めない夢を見よう 当然の様に閉じ篭って
「それじゃあ、明日も見えないままですよ?」
それならそれで良いさ
つまらない日々を殺す様に手を染め、『一人』を選ぶから

▲18歳、腐った少年
 また今日も祈ってたんだ
 色めいた君の笑顔にしがみついて
 炎天下に「どうかいっそ連れてってくれよ」なんて
 呟いて息を静かに止めた




→「___戻らない...」
→「___あの日は...」
→「___痛くて...」
→「___誰も、触れないで...」




「聞こえていますか」と声が消えた
理由もなんだか解っていた
夏の温度に手を伸ばしていた...



“螺旋状態運命線”





▲炎天下、願った少年、
 「あの頃」に立っていたんだ、
 夏めく君の笑顔は変わらなくて...

 「死んじゃった。ごめんね」
 なんて

 「『サヨウナラ』しようか」
 なんて

 寂しいこと言わないで...
 往かないで...

 カゲボウシがそんな僕を、
 見つめていたんだ