路地裏猫の正体を そっと君に渡したいのさ
君が消えたあの日に 私 人じゃなくなっていた
誰の声も届かない それは わかりきったことだった
月夜に染み込んでいくような 優しさがあった
昨日のことはポケットにしまい 零れないように歩いた
夜を手に入れてしまいそうな
観覧車から未完成の 大きな街見下ろして
この世界に君がいる なんかもうそれだけで構わないんだ
路地裏猫の正体を そっと君に渡したいのさ
こんな私に出来ること 今はまだちょっとわからないけど
君が死んでしまう日まで 隣にいさせて欲しいんだ
君が消えたあの日は いつか 思い出になっていたのか
余計なことと隠した それはとても大事なことでさ
消したくても消せない感情と 油性の恋だ
ひとりぼっちに怯えて 君と星のない街を歩いた
「私の事は忘れていいよ」
そうやってまた ひとりになって 傷付かない様に目を塞いで
どうやって話せばいい? 弱虫の手が震える
思い出の数だけの君に会った ひとりぼっちに雨が降る
この世界に君がいる なんかもうそれだけじゃつまらないんだ
言葉に出来ないけれど 路地裏で恋をするんだよ
こんな私に出来ること 今はまだちょっとわからないけど
君が死んでしまう日まで 隣にいさせて欲しいんだ