雪に願いを
想いが積もっていくこんな夜は・・・
んーん、なんてね。
瞬く銀世界 見上げると雪が
しんしんとふたりを包みこんでいく
少し寒いせいかな
君はなんだかちょっと
早く帰りたそうに見えるけど
両手広げ 転びそうになったら
君も笑って そうやって
このまま世界中が止まれば良いのにな
君と今のままでもこんなに楽しくて
ホントはその少し先の未来も知りたい
けど今はそう思っているよ
寒がりな君が手をこする度に
この手で暖めてあげられたらと
寒さのせいにすれば
簡単なことなのに
たったのひとことが
言えなくて
寂しがりのふたつ並んだ影が
長く揺れる
君の指先がふいに触れたとき
うつむき火照った頬は赤く染まっていく
想いは揺れる雪みたいに
ひとつまたひとつと
ゆっくりと積み重なる
この雪全てに想いが詰まっているとしたら
私の悩みはなんてちっぽけなんだろう
君を想う気持ちも
こんなに近くにあるのに
このまま世界中が止まればいいけれど
違う空も見たいの ふたりで一緒に
雪に願いを このまま一面積もったら
想いよ伝われと
マフラー口元隠して聞こえないようにして
「好き」ってつぶやいた