劣性
前髪が
劣性
また伸びた
劣性
切りにゆく
劣性
気もしない
この手で掴んだ
それは幻想
劣性
強くない
劣性
生き物
劣性
光を
劣性
避けてた
うずくまるきみの頬には傷が
今も残ってそれを見るたびに
どうしても逃げたくなる
劣性
何もが
劣性
歪んで
劣性
それをぼくは
劣性
慈しむ
もう昨日なんてない
明日だってない
劣性
はじめから
劣性
わかってた
両手には
溢れんばかりの花と
気高き強さをきみに贈るよ
ひとりでも生きれるよう
そうさ
立ち上がるきみの頬の傷が
まるで戦士の証のようだった
眩しくて僕は目を…