こんな「私」を愛してくれる(K)NIGHTは何処?
画面の向こうにいるのなら ねぇ、出てきてよ
躰を何度、重ねても 愛[I]がわからないの
あの窓から射し込んだ西陽[にしび]は、他人の嘘
捻り切れるぐらいの痛みだけが、カップを満たす
どこを切っても私という断面図に
ハッとした諦め—————………
Ah 命薄める母の細い手に「ねぇ、欲しいものがあるの」
木霊する—————どうして(どうして)どうして(どうして)?
こんな「私」を愛してくれる(K)NIGHTは何処?
画面の向こうにいるのなら ねぇ、出てきてよ
お医者様じゃ治せない致命傷[もの] 抱えて生きるのも辛いけれど
伸し掛けられた今際[さい]に、貴方の名前 間違えないように演技[きをつけ]るだけ
この素晴らしき夜に 「私」という矛盾を
愛して(認めて)
許して(笑って)
…………——————此処に或[いて]
「Ah………」
演りきれた想いの螺旋ならは鼠[ラット]で試す
なにを知っても枯渇してる、高架下で
ゾッとする自分に—————………
Ah 産声あげず消した灯[ともしび]を もう、愛してあげられず
羅列する—————いいわけ(いいわけ)いいわけ(いいわけ)
どんな「私」を求めてくれる(B)RIGHTは何処?
仮面を外して謝れば、そぅ、赦される?
お医者様じゃ治せない致命傷[もの] 抱えて生きるのも辛いけれど
食べかけられた林檎、誰かの欲望[はがた] 残されて生きれば、今を感じて
あの昏すぎる朝に 「貴方」という利潤を
潰して(睨んで)
飲み干し(信じた)
…………——————其処に或[いて]
「Ah………」
「あの日、ママは私に噛み付いた」「貴女が、憎い」
「私は逃げられなかったの、子供だったから」
「ただ、ただ、許して欲しかった」
「だから、自分を傷つけた———………何処までも………」
「そうしたら、噛み付かれなくなったの」「嬉しかった」
「もっと、傷つけば、ぜんぶ、傷つけば………」
「ほら、酷いでしょう?」「もう治せないよ、許して?」
「こんなにも、私は、傷ついたから」
「————笑ってくれるかな?」「ママ」
こんな「私」を愛してくれる(K)NIGHTは何処?
画面の向こうにいるのなら ねぇ、出てきてよ
どんな「私」を求めてくれる(B)RIGHTは何処?
仮面を外して謝れば、そぅ、赦される?
お医者様じゃ治せない致命傷[もの] 抱えて生きるのも辛いけれど
伸し掛けられた今際[さい]に、貴方の名前 間違えないように演技[きをつけ]るだけ
この素晴らしき夜に 「私」という矛盾を
潰して(睨んで)
飲み干し(信じた)
愛して(認めて)
許して(笑って)
…………——————此処に或[いて]
「Ah………」